AviUtlで再生ラグが生じるケースとその解決法

Core i5 2500kからCore i5 10400にCPUとシステムを変更してから、AviUtlでの動画のプレビュー時にラグが生じることに気がつきました。

再生ボタンを押してから短くて数秒、長くて10秒以上掛かる場合があり、当初はAviUtl側の設定を色々と変更してみましたが、改善は見られませんでした。

それで別の方法を試してみた結果、幾つか効果がある方法が見つかったのでここに書いておきます。

CPUの割当設定

最初の解決法はWindows10のOS側からCPUの割当を制限するというものです。

AviUtlを起動した状態で、タスクマネージャーの詳細タブからAviUtlを選択してマウスボタンの右をクリックして

​ << 関係の設定 -> プロセッサの設定 >>

ウインドゥを開き、そこからAviUtlが使用するCPUを指定することが出来ます。

そのウインドゥ内で偶数番とその+1番の2つのCPU(スレッド)を有効にすることで、大きなラグは起こらなくなりました。

もしHTT(Hyper Threading Technology)などのSMT(Simultaneous Multi Threading)に対応していないCPUの場合は、1つのCPU(スレッド)のみ有効にすれば大丈夫なはずです。

省電力設定

最近のCPUはデスクトップ用のものであっても、省電力のための高度な機能が付いています。これは必要に応じてCPUの各機能の電力を落とすことでトータルでの電力消費を押さることができる有用な機能です。

しかしこの機能は原理的に一定のラグが生じます。もちろん今回のような数秒のオーダーの遅れが生じることは通常ないはずですが、原因の一旦があるのではないかと思い色々と試してみました。

そして最終的にはBIOSの設定変更で問題を改善出来ることが判りました。

変更内容としては、CPUのC-Stateの設定でC3以下を無効にするというものです。これでAviUtlでの大きなラグは生じなくなりました。

ただし代償として消費電力の増加があります。

消費電力はアイドル時で2~3Wの増加。また作業内容によっては最大7W程度の差が生じることが確認できました。 ただこれはあくまで今回計測した範囲内でのお話なので、環境や使うソフト、若しくはタイミングによって異なる結果が出るかも知れませんので参考程度にしてください。

まとめ

AviUtlでのプレビュー再生でラグが生じた場合、CPUの割当やCPUの省電力設定を変更することで、問題を改善することが可能です。

私見ではありますが、これはCPUの省電力機能の問題のみにあらずOSを含めたソフトウエアの連携込での問題ではないかと考えています。

似たような問題は他のソフトウエアでも起こるかも知れませんので、もし似たような問題が生じた場合は、今回の方法を試してみるのも良いかも知れません。

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